詩人:になみ なお
君に出会った季節が、やって、くる。ぐるりとまわって、同じ季節がめぐってきた。だけど、あのときと同じ場所ではないんだね。きらきらとした雨あがりの光、しっとりと肌にまとわりつく空気はこんなにも似ているのに。幾重にもかさなった時の向こう、はるかかなたに、出会った日の君がいる。もう一度君に出会いたい、もう一度君に出会いたい。同じように時を過ごし、同じような別れを迎えたとしても、それでももう一度、君に出会いたい。