詩人:ルイジアンナ
僕は本当にあの娘が好きだったのかな
給食時間に校内放送で大好きなブルーハーツの曲がかかってて、僕がなんとなく口ずさんでいた
僕の席の近くに座っていたあの娘が今まで一言も喋ったことのない僕に話し掛けてきたんだ
「〇〇君ブルーハーツの曲知ってるの?」
「うん、ブルーハーツ結構聴くよ」
「そうなんだ、ウチもブルーハーツ好き」
てな感じでお互いインディーズやらパンクやらロックを聴くってことを知って、僕はあの娘と仲良くなれた気がした
クラスに僕と同じ趣味の人がいるんだと思って、すごく嬉しかった
CDの貸し借り、ライヴ行ったりして楽しかった
半分あの娘に恋をしてると感じていた
高校生になってあの娘に彼氏ができたってことを知って気が狂うほど泣いた
全てが嘘であってほしかった
僕は本当にあの娘が好きだったのかな
好きと言えなかったことをいつ後悔してしまうのだろう
僕は本当にあの娘が好きだったのかな