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詩人:旅人モドキ(左利き)
巷とは安易に迎合するな
行動を起こす反骨心で期待に応えないって決めた
暁に抱かれ涙ぐむ旅情を籠めた韻文なども
歯がゆく感じさせてしまう苛酷さも覚える
英雄や預言者とのべたな称号をことごとく蹴とばして
真夏の通り雨に打たれながら 感動のご対面は願いさげだと拒否する
奇妙かつ不可解なる秩序とは佳境だらけで群青や苔色や橙も交わると考え
薄っぺらな常識という枠組みすらはみだす潮風に乗って逸脱し
初の暴風雨をもたらす旋風が巻き起こる
迎合するな 迎合するな 過剰な横並び意識が落日する時まで
世のため人のためよりも己のためを優先するのもきみ自身なんで
渦巻く竜宮の遣いが闇に突き刺さる閃光で凍え