詩人:あいる
位置につかずに
よーいどん
言葉はどうせ
借り物だから
汚さず還しましょうなんて
勿体ないたらありゃしない
来て見て触ってから幾年
3D4Dなんて序の口
想いなら
次元をくぐるって信じてる
言葉を知れば識るほど
どう読まれたくてどう読みたいの
どう読まれたってどうでもいいの
答えのない日々が
すでにもう応えのような気がして
身体は
どうせ仮ものだから
汚さず還しましょなんて
仕様がないたらありゃしない
身体が器
心が中身
言葉は羽
ここまでおいで。
高鳴るほーへ。
最後にやっと気づくんだ
返却するのも自分の物語
ゴールテープくぐって彼方へ
言葉だけは延滞させて
時間の長さはどうでもいいよ
密度ではかる詩を詩う部屋
10y