詩人:高級スプーン
風景さえも殺された
心損ない
自ら自らを放り出し
冷たい地面に耳を当て
微かな蟲を体内に這わせ
独りじゃないと
自身に言い聞かせた
ヒトリアソビに酔い痴れて
更ける夜の下
群がる闇に貪られても
痛みはスデに
感じ亡くなって
本当かどうか
分からないが
地獄には何も無い
天国にも何も無い
心此処で満たすしか
僕らに望みは無いらしい
根も葉もない世界に
浸かっていると
体中から
ドス黒い色の煙が
どんどんどんどん
漏れだしてくる
視界に広がる殺風景が
真っ黒になるまで
もしくは煙が薄まって
何も出なくなるまで
いつになるかは
分からないけど
それが終わりなんだろう
ぼくの終わりなんだろう
孤独に感じる光景が
美しいと思うなら
幸せに病むの
止めなよ
振り返った先にしか
笑顔は無いのに
前を向いて笑えと言う
再生して
破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して
消滅して
再生して
輪廻して
もう一度
君に出会って笑うまで
振り返らずに笑うなんて