詩人:甘味亭 真朱麻呂
なんだかとても悲しい気持ちだよ
僕には心を通わす人もいない
なんだかとても男としては駄目さ
せっかくチャンスがめぐってきたのに
そのチャンスすらみすみす見過ごして
僕は空ばかり見上げてる
恋は風に吹かして
忘れましょ
きっと人の中に人を愛する気持ちがなければ大切な人を亡くしてこんなに胸を痛ませてる今もなかったのにと不意に皮肉っている
僕はほんとばかだよなあ
さよなら さよなら
手を振る帰り道
あの日もし君をもっと抱いていたら
もしかしたら君は次の日も生きれてたかもって考えた瞬間
無意味だけど 今じゃ 涙こぼれた
少しの運命の重なりやずれで人が生まれたり死んだりするのかな
僕は悲しみをこらえたまま目を閉じる
今夜もまた君のことばかり 思い出して眠れない
君を忘れることなどなんだか罪な気がして
意識をしてるわけじゃないけど君の写真と一緒に今でも眠る僕
心なしか すごく
心細くて 悲しくて
君よかえってきてよ
死人でもいい
そんな縁起でもない
願いもしたよ
だけど君はかえる気配もなくて
今 新しい恋が僕を呼んだら君の存在が今までの時間が嘘になる気がして
初恋がせっかく叶ったのに
言い訳が頭を通り過ぎてく
なにもかも君のことばかり
こんなんで新しい恋になど歩き出せない
わかってくれ
僕はもう恋など出来ないよ 飾りゃしないけど
誰も本気では愛せない
僕のすべてはもう彼女にあげてしまったから
今さら取りには戻れない 取りにゆく気もない
僕のすべては彼女で出来てたから
これからも今までも
僕のすべては彼女で完成されてた
これからも今までも
僕は 僕は
さみしいけど
苦しいけど
僕は 僕は
悲しい独り身
悲しい未亡人。