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[130959] 君の分まで奴ら以上に

詩人:甘味亭 真朱麻呂


人との出逢いは人生で少なからず人を強くしてくれるらしい
君とあの日偶然の重なりで出会ったように
たとえばあの日の出逢いがなければ僕らは全然知らない他人同士だったのだからさ

だから君に出会えたこと 心からありがたく思うのです
ほんとありふれた言葉で片づけることしかできないけど これで飾らせて

ああ 飾る必要なんてないと君なら言うかなあ
そんな小さな気持ちさえも君のいなくなったこの世界では

人がいなくなって
その人の死をどれくらいの人が悲しんでるだろう
どれくらいの人に思われてるだろう
どれくらいの人の中に残るのだろう

悲しいほど現実を見れば大した数字にはならないけど

忘れないでよ この僕を
ちっぽけな思いだけど精いっぱい思うから
君がいなくなって一番悲しいのは僕だ
本来は一番のはずの親もいない君は悲しいくらい孤独で

人の死はまるで通り雨のように人の心の中で風化してしまう
それも時の流れのせいといえば理にかなっている 簡単に忘れる口実になるな
親戚どもよ
ゴタゴタを抱えたくないなんて思ってるのか

君に出会えて 僕は嬉しかった
君に出会えて 僕は優しくなれた
君のおかげさ 僕は永遠に君が好き
これからだってそれは変わらない

永遠不変の真実だから
奴らの含み笑い
忘れないぜ ずっと
人の死を笑うやつには罰が当たる

君のお墓の前
墓石を抱きしめた
この僕を笑うやつのことなど気にしないさ
ただ人がなにもしらず笑うことだって隠れた悲しみがあるんだって

歌いたい 伝えたい
言葉にしたい

ただそれだけで僕は自分を強くみせてるだけ きっとその強さははりぼてだからさらに強い風が吹いたら倒れてしまう 君のいなくなった今となっては

だけど君の分まで生きてやる
笑った奴以上に長生きしてやる。

2008/08/24 (Sun)
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