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[167863] 青春時代

詩人:どるとる


足元に咲いている
希望という花を
知らぬ間に
踏みつぶしていた少年時代

チャンスなど何度でも生きてるかぎり訪れる
そんな安易な考えでずっと生きてきたよ

繰り返す日々の中
かげりゆく街の中
僕は電柱の下
かすかな
灯りに照らされ
たたずんでいたよ
そんな青春時代

何をすべきか迷ってるうちにとうに終わってしまった六年間
僕は一体何を学んだのかな?それは

今まで僕が歩いてきた日々を無駄なんて思いたくないから
そのための自己防衛だ。全力で自分を守る
まだ夢はあきらめちゃいないとか
まだ可能性は死んでないとか
そんな見え見えの嘘で強がってる毎日

言い訳が重なるだけ
涙が流れてくだけ
悲しみが残るだけ
明日が曇るだけ

僕の中でまだ生き続ける少年の心よ
もうおやすみ
疲れただろう?
もういいんだよ?

目の前にそびえ立つ
見えない不安の壁
それをこえていくだけの勇気が僕にあるなら 最初からやってるさ 僕には無理なんだ
世の中の世知辛い
冷たい風にいつも吹かれて 射抜くような凍るような誰かの視線から逃れるように
現実から目をそらした
現実に背中を向けた
その内に何もかも
間に合わなくなっただけだよ べつに不思議なことはないんだ

わかってる
わかってるさ
無駄なことはでも
なにもないさ
あの涙も笑顔も
傷跡も少年の日のささやかな思い出も全て全て何らかの意味はあるだろうから
ずっと大切にしてゆくよ ある瞬間思い出して ほくそ笑めたら それは素晴らしいことだよ

さんざん現実から逃げてきたけど
今さら道を戻る気はないからさ
ばかだっていい
分からず屋だっていい
それもひとつの個性
大切なのはきっと今
僕が今をどれだけ愛せるか それが嘘ならば道を戻ればいい
みんな 追い越せ 追い抜けって中で ひとり出遅れたランナー
そうさ僕だよ

朝の光が今日も眩しい それだけでここにいる。

2011/05/05 (Thu)
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