詩人:甘味亭 真朱麻呂
まったく今日は何ひとつすがすがしいくらいに
いいことなかったな
退屈なだけで終わりました
僕はそれでも 性懲りもなく裏切り者の今度ばかりはというあいまいな返答に期待するように明日も信じて生きているのだろう
信じることをやめたら今度こそ光は見えなくなる
だから少しくらい悲しくても我慢して我慢して傷みにたえよう
昨日の僕が見た景色を今日の僕も見てる
それこそが現実という一生死ぬまで消えることのない人間の住処
自ら命を絶つ以外出られない自由なように見せて不自由なちゃっかり鍵をこしらえた牢屋みたいな僕らを飼い慣らす鳥かごなのさ
わずかな時間の中で退屈しないように
自ら命を絶って観察できなくならないように
神様がばらまいた餌をついばみながら
僕らはそれぞれがそれぞれに違った好きなことやものに固執して価値のついたただのかみっぺらで
欲望を買いあさる
僕らは時々 もうりょうのように意地汚い面をさらけ出す
それでも 明日を
それでも 明日を
僕は目指してく
君も目指してく
それが人に与えられた唯一の道
死にたくなけりゃ歩くしかない道
とても退屈でとても美しい旅路
それが人生という僕らの住まう場所
僕らの永遠の住処
瞬間の奇跡が生み出した神の芸術品
神様も偶然は操れないからコインで決めたりするのかな
だからなんだか僕らの運命はこんなに乱雑なのかな
罪もない人の命がなくなるのもそのせいかな
ねぇ そっと耳打ちで教えて そこの神様。