詩人:甘味亭 真朱麻呂
ちょっとだけ肩を貸して その手で僕を抱きしめて
さもないと倒れてしまいそうなんだ
妙にさよならが似合う人なんだ
悲しみの置き場を探してだけなのに
いつもうるさいのことをいうあいつがまた僕をけなしている
目上だってだけの理由で許されながら
憂うつな雨がふたりの合間を縫うように
関係という糸が再び別れかけたふたりを縫い合わせてく
今までのいざこざにさよならと手を振ったなら急ぎ足で僕は君の元へ 駆けていく
まとわりつく不安など押しつぶして
僕は光をまとい
朝陽のさす方へ。