詩人:どるとる
あなたの笑顔は花にとっての陽射しと同じさ
あなたの優しさは花にとって水と同じさ
あなたが居なければ僕の笑顔は嘘になる
あなたが居なければ
僕の優しさは嘘になる
世界中を敵に回してもあなたを守ってみせるよ そんなセリフ聞き飽きたかな
でも本当にそう思うから
あなたの面影を探して
狂おしいくらいに
生きている
僕の日々は
もういない
あなたを拒むように
ひたすら 疑って
探し続ける 日々だ
面影だけを残して あなたは空の一部になった
神様なんかいない
信じられるのはあなただけさ
面影があるならば
きっとどこかに
あなたがいるはず
信じられないだけさ
強がりは痛みに変わるだけ
5月のカレンダーがかすかに吹く風にハタハタと揺れている
面影はだんだん
薄くなる
さようなら
言えない
だけれど
さようならさ
面影よ 安らかに
眠れ
僕はもういない幻を見つめ続けるこの目を閉じるよ
あなたとの思い出も
あの日拾った貝殻も
あなたが好きだった油絵も あなたの好きだったこの写真も
全部全部
記憶の海に流すよ
今度こそ本当にさようならさ
面影よ静かに眠れ
僕はもうあなたを思い出さない
それさえきっと嘘だけど 今は何より
ただそれだけを願う。