詩人:中村真生子
厚い雲が去り姿を見せた山は裾野まで雪化粧。そして薄陽の中に天から裾野まで伸びるベールのような薄い雲…。けれどあれは雲ではなく降りしきる雪なのだろう。天から地へと降りしきる…。衣を白く染める冬の使者に木々たちは宴の終わりを知りやがて着飾った衣を脱いでいく…。