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詩人:雪 刀寿
もし、もう一度 恋が出来たら、
最初からやり直して、あなたを そっと 背中から だきたい
みどりの髪が、さらさら 風に吹き、
ぼくを うれしく困らせる
その のどの かわいい 潤いが、 草の葉の しずくと一緒に 手をつないで 流れ、
あなたを 悲しくも 一等賞に持ち上げ、自然界の女王様に仕立て上げ、 小さなあなたは、うろたえさせられ、困らせられる
ずっと くちとくちをくっつけて、お話していて欲しい
きれいなその目が、ほかのだれにも見つからないように、
ぼくが ずーっとピエロ役を演じて、 ほかの どこも見ないように かくしておくから
宝石のこすれるようなあなたの歌
声が響く、自然界に、ぼくは恋をしていることを知られてしまっている かもしれない
そっと、黙っている んだけど、ね