詩人:あいる
ごめんねとありがとうは
だいたい同じだと思ってた
だいたいって便利で
社会で便利なものは
曖昧だった
滞った気持ちで
言葉を濁して
明細を見て何となく笑う
電線にかかった
モミジが切り落とされた
もうちっとで色づくのにな。
見上げれば涙は零れないけど結果じゃなくて
心は君ほど
上手に生きれないよ
滲んだ景色に秋の足音
仕方がないは簡単で
現実はいつも
気持ちより先回りして
平然としてる
それでも懲りずに枝を伸ばすよ
ごめんねとありがとうは
今日も世界のペダルを回して
最後は言葉を通り越して
次元を飛び越えるよ
ごめんねもありがとうも
どちらも優しさを織り込んでね
これから肌寒くなるよ
温もりは曖昧さを包んで
君を動かす今日になるよ
さぁどちらのペダルから踏もう
耳を澄まして
秋を生きよう