詩人:甘味亭 真朱麻呂
磁石のような僕らの心は時々離れて時々くっついて繰り返してる
仲がいいのかそれとも悪いのかはっきりしない間柄なのです
でも今も二人でいるっていうことは
きっと間違いじゃなかった証
誰も文句つけられない
かといって運命という大それた言葉で片づけるのも
なんだかいい加減な気がして信じようにも信じられずに日々は続く
ラベンダーのような落ちついたやさしさをさりげなくあげたりもらったり
二人はそれでたぶんうまくいってるんだよ
間違いもそれなりに正しいことにしてしまえば簡単なのに
悲しいことにそれをゆるさないのが世の中で 涙が出ちまうな
僕ら なにをもとめて二人になることに決めたんだっけ
ひとりのままでもよかったはずなのに
わざわざひとつの屋根の下で喧嘩したりする日もあれば笑いあう日もあるね
それはまるで山の天気みたいだ 気まぐれに変わるから
神様のいたずらみたいに雨も降りゃ晴れにもなる
悲しい日もあれば楽しい日もある だから今日は雨に降られていつか晴れたときにざまあみろと言ってやろうぜ
そんな当たり前な喜びを誰かと分けあいたい 笑ったり泣いたりひとりじゃなんかむなしいし手持ちぶさただから
今 思い出した
そのために僕ら二人になったんだ
幸せはちょっとだけでいいのさ
二人でちょうど半分ずつ
ひとりじゃ多すぎた喜びも二人いればあまりもなく
等しく半分ずつで分けられるね
そんな当たり前な気持ちが僕らの明日をつくってくんだね
そして願いどおりの明日がこなくても笑えるだろう 君といられるなら
君がいれば百人力さ
幸せなんか君の分だけで十分 僕は要らない
やさしい君はそんな日がもしきたらこの少しばかりの幸せ分け合おう そう言うだろう
すぐに消えるけど
きっとどんな幸せより僕は大きいものに感じるだろう
それこそが愛なのです。