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詩人:morning star
手を伸ばせば届きそうなずっと遠くに在る記憶が、
時折気紛れの様に、風の中で、香りの傍に、
視界の何処かで、まぶたの裏に、音色のむこうで、
メッセージを放っているのだけれど、
ついさっき迄眺めていた夢の断片(かけら)さえ憶えていられなくて忘れてしまう様に、掌の中からすり抜けてゆく・・・
デジャヴとも違うフラッシュバックよりきっともっと鮮明、確かに生命きていた其記憶・・・
其一切(すべて)がきっと蘇生りし瞬間がきっと来訪れる…
手を伸ばせば届きそうなずっと遠くに在る思いでが
いつもすぐ其所で渦巻いていると謂うのに・・