詩人:甘味亭 真朱麻呂
男の僕には女の君が持ってないもの持ってて
知らないことを知ってたりする
それはひとえに僕が男だから
それは単純に僕は女じゃないから
男に生まれてきて困ったことはない
でも男でも女のほうが楽そうだ
毎日上司のグチも聞き飽きて
耳にたこができるくらいさ
大人になったら男は愛する人関係なく働かなきゃいけないから
苦悩もひとしおだね
いらだちやストレス社会が目の前に立ちふさがって
足はすくむしなかなか受け入れられないな
とつぜん男も女も大人のレッテル張られてたいへんだ
だけど男が知らない女には女の苦悩があり
えらそうに言えない
威張れやしない
男も女も笑顔ばかり抱えていられない
涙は人生生活の大事な必需品
永遠に重宝される
男が流す涙
女が流す涙
どちらも涙
重さに差異なんて
あるわけない
平等にすべきだよ
男も女も悲しい生き物だ
人間は皆苦悩の日々を抱え歩くのさ
目に見えないはずなのに
重たく感じるのは目に見えないから
女は妻としてときには彼女としていつの日か母として
男のそばに寄り添いやさしさや励ましを与える
それは皆合わせて愛とよぶ 人は愛とよぶ
そして 男は男として女を守ったり思ったりするのさ
性格の不一致に文句をたれず言い訳にもせず
性別の違いを盾になんかしないで生身の心で女の言い分を受け止める それが第二の仕事
男は確かに女より忙しいかもね
だけれど女が今日も待っててくれるからすべてすべて許せる
それが母でも彼女でも 友達でも
確実に男は女がいるから
女は男がいるから心のバランス保ててる
密接な関わり合いの中で男と女はやがて互いを思う気持ちに気づく
元からあった絆を少しずつ深め そのためにある時間を共有すんだよ
ひたすら愛に学ばせられながら生きてる僕らは既に大人で。