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[131410] やっぱりちゃっかりすっかり

詩人:甘味亭 真朱麻呂


やっぱり 思った通り僕はだめな奴だ
なにもできない
期待に添えない
他人のいうことに
相づちしかうてない
それもとりあえずさ

ちゃっかり人の悪口たたいていたり
気に入らない奴の悪口を他の人がいうのを耳にして にやけてたり
それほど仲がいいわけじゃないけど共感できたり

すっかりその気になって
胸の中スッカラカン
そんな毎日を繰り返してくこと意味はあるのかな
空気を読めない僕にも明日の天気くらいは読めるかな

昨日が雨だったから
今日は晴れるかなあ
昨日が雨だったなら
今日は晴れるだろう

昨日のように
きっと空は晴れる
まぶしいほどに
太陽が照らす光の中で
さしこんだ光を体中浴びて 僕は笑う

やっぱり ちゃっかり すっかり
日々は過ぎてく
そんなことの繰り返しでいつも聞き慣れた歌も通り過ぎてく
耳の中 心の中

風のように
ゆらゆら
僕の世界は
くるくる

回りながら今夜も僕たちは星のプラネタリウムを見て眠る
僕は重いまぶた
ひらいたり閉じたり
繰り返して

やっぱりちゃっかりすっかり
終わりまでの道を少しずつ狭めながら
生きてゆく
生きてゆく

振り返ればほら今日も空には燃えるような夕暮れがカラスを巣に帰して
まるで一枚の写真か静止画のように世界が止まったみたいに
流れゆく時を感じさせない世界

それでも命を削る
時間は確実に流れ
時間をすり減らす
今日も 今日もね。

2008/09/05 (Fri)
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