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詩人:甘味亭 真朱麻呂
人はいろんな瞬間を重ねて生きている
その中で一番尊くて大事な瞬間は何だろうと聞かれたら
なんて答えればいいのだろう
瞬間にみせる仕草
瞬間に落ちる涙
瞬間に消える笑顔
たくさんありすぎて決められやしないや
だからすべてを抱きしめる すべてが大切だから
決められないくらいならばすべてを大事に思おう
僕は今この瞬間にも自分の中で何かが変わるのを感じています
振り返った先にあるのは今じゃ遠い過去と今だからいえる昔話
たったさっきまではあったものもなくなるように瞬間ですべてが変わってく
瞬間がすべてを変えるのさ
瞬間による消失や出現で人はいたりいなかったりする
生きている今だけは
生きていた過去にはならないけど
誰もが過去の存在になってしまうんだね
けれどその瞬間はきっと地球のど真ん中に焼き付いてる
きっと消えやしないから世界のど真ん中にあり続けるよ
消えても
影はいつも大事な人のそばに寄り添うように
変わらないその声で変わらぬ存在を叫ぶ
ただ見えないだけで
いつでもそこにいる
大事な人は
大事だった人ではなく
今も大事な人は
大事な人としているよ
心の中に寄り添うように。