詩人:放射能]
北風さんと
仲良くなりまして
はじめまして
僕が放射能]です
こんな寒空の下
手を絡ませた男女が
あたたかそうに
満足そうに歩くのです
僕の知らない領域に
2人はいるのですか?
町のあちこちで
見かける楽しそうな姿
大声でわめく
サラリーマンや
今をハシャぐ中学生や
オシャレを
見せびらかしてる
モデル気分達や
ケーキを買って足早に
帰るオヤジ達まで
彼等彼女等は
裕福な家庭に
生まれたのですか?
商店街のスミで
年を取った浮浪者が
膝を抱きかかえ
うずくまっていた
それを見た
買い物中のオバさんが
寒いでしょうと
千円札を渡したが
ありがとう
でもいいんですと
断っていた
こんな光景の人達に
対する不況も差別も
コウノトリさんが
運んでくるのですか?