詩人:甘味亭 真朱麻呂
やさしい人になりたいけど
やさしい人になれない理由があるよ
やさしい人には憧れるけど
やさしい人に本気でなりたいとは
やっぱし思わない
やさしい人になったならきっとやさしすぎてただ人のいいやつになってしまいそうで
人にいいように使われる財布になるのが関の山のような気がする
やさしい人をひたすらめざして
愛する人にやさしくしたいために
やさしさの勉強を今からしよう
ただやさしいだけじゃなくて
厳しさの中にある半分だけのやさしさのようなあたたかな気持ち抱きたいな
憧れるのはそんなやさしさだけだ
これからも今までも追いかけてたのは
夢みていたのは
そんなやさしさだったはず そうだ
心の中にふとともるようなランプのような誰かのぬくもりにつつまれる夜
悲しみ喜び繰り返した今日にも意味があって
怒れられたことや早く終わりにならないかなとか考えてただけでもその一日は誰にとってもかけがえのない大切な日には変わらない
変わらないんだ
ちょっとだけだめな自分を褒めてみよう
たまには大げさなくらいに頑張ってる自分を認めてあげよう
褒めすぎるのもまたかんがえものだけど
自分を責め立てたりだめなやつだと自分で自分を追い込むよりは
ずっとそのほうがやさしいから
羽の生えたやさしくも厳しげな気持ち
誰かのもとへまた飛んでいくのを見たんだ
流れ星みたいにスーッと流れていった
それはやさしさのたまごです
やさしさがいっぱいつまったたまご
その中からやさしさが生まれる
やさしさなんてくだらないといっていた昨日の僕にサヨナラしよう
触れてみてはじめてわかったやさしさがどんなに素晴らしいものか
やさしさに励まされもして
やさしさに救われもして
やさしさが僕のすべての源
やさしさがつよさの源さ
隠し味みたいな僕の唯一の長所。