詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕らはあの頃子供のような無邪気さで
大人のように偉そうに希望に満ちた未来を夢見ていた
大人に近づく度
何か大切な気持ちが薄れていった
忙しい日々に雁字搦めの僕らの瞳にはあの頃のような光るものはもうなかった
青春の風が大人になった瞬間
切なさと儚さと一緒に吹き抜けていく
もう子供じゃないとでもいうように
大人に成りたての僕らの背を押した
これから歩んでく長く果てしない未来という道を行けと僕らにいうように
まだ思い出を捨てきれない僕らの明日を指さした。