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詩人:甘味亭 真朱麻呂
さり気なく僕の真ん前を素通りしていく一日よ
僕がにらみをきかせていないうちの狼藉か
僕も油断してたのが悪かったけれど
時間も時間さ
過ぎてゆくのならばせめて声くらい掛けて
いきなり来ていきなり去ってゆく
いつも悲しいくらい唐突なんです
お空に太陽が昇ったと思ったら ああ
もう辺りは暗くなり月が輝く夜になってた
そんな具合でいつも僕の大事なはずの一日はよそ見していようがいまいが過ぎ去ってゆくよ
もうじき沈みそうな夕陽が空を真っ赤に染めあげて
あんなにきれいな色ならば一日中 夕暮れならいいのにとふと想う
眺めるほどに色あせてあふれる涙でにじむ思い出よ
いずれの日かさよならするんだね
その前にその前にせめてやさしげな合いの手を僕にください
誰も他人のことなどと見て見ぬ振り
どうでもいいとはじかれた人たちが泣いていても知らんぷりし通す底意地の悪さなら天下一品だね
通り過ぎてく一日は一体全体なんのためにあるのだろう
なぜ僕は生まれここにいるのか
なぜ苦しいことや悲しいことにがまんしてまで笑える日を待つのか
なにもかもわからないままの僕なのに
ひたすら今日も意味不明な人生の1ページのなかで生きてる
ハテナマーク 頭に浮かべてさ
それでも恋や勉強もいつのまにやらたしなんでいた
まったく不思議なことだらけです
F1カー並の速さで日々はスピードをそのままに走り去って
疑問ばかりを残させたまま今もハテナマークは消えない
変わらず何かあるたびになぜなんだろう そればかり言ってしまうよ
気になりだしたらとまらない 答がわかるまで落ちつけないよ
疑問だけが増えるなかでただのひとつさえ答の出た試しはないけど
周りは脳天気にそれでこそ人生ぞと片づけるだけ
それだけではままならない 僕の思いは未知数
よってなぜなぜ坊やここにおわす ずっと。