詩人:さみだれ
目の前のごちそうに
よだれを垂らして
食い付きの悪い肉だって
噛みきってしまいそう
いつもベッドはもぬけの殻
冷えきってしまって
当たり障りない話も
冷蔵庫に隠した
それを切って炒めて
味を調えて
今すぐにとはいかないけど
お皿はもう並べてる
部屋の電気を落として
夕べのことも暗くなったら
そのうち巡ってくるさ
誰かが隠し味を持ってくるんだ
レシピには載ってない
でたらめな心
単純じゃないから
深く濃厚な味わい
デザートはまだいらない
まだまだ話していたい
2011/09/23 (Fri)