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詩人:甘味亭 真朱麻呂
君の所為で眠れないんだ 横になっても
君はいまなにをしてるの? 電話越し聞いてみた
寝そべったまま窓の外眺めてはため息
法律やルールを座布団にしてあぐらをかいてる
愛してるといわれればそうでもなくて
でも愛してないのかと聞かれればまんざらでもないかお
好きなのか嫌いなのかハッキリさせたくない 曖昧な答で逃げる僕 逃げる僕
今夜も…
あいかわらずの日々が続き 雨にも雪にも見舞われて
雷を受けて
避雷針みたく君のいやなことひっくるめて全て面倒だから受け止めてたら
身がもたなくなったよ
悔やんだりもしたけど愛する君のためならばとやっぱり気持ちに嘘はつけず
抱きしめる思いとやさしさをごっちゃにはしないで
いま 走り出してく季節は時間の中でしかるべき運命のままに消えていく
手のひらのうえで消えた雪の粒のように
せつなさ残しながら
ふたり 時間にもまれてぎゅっと手を握りあう
されど笑顔で
されど涙で
くり返す シャッタースイッチきりかえるように
パシャッと世界がまばたきするみたいな感覚で僕らまた新しい今日を眺めてはいつものように笑ったり 泣いたりするよ
明日の僕に宜しくね
今日の僕
今日の僕
美しい長髪の夢
さらり あいた胸元にこぼれるうれし涙
なにより 嬉しいのはそんな君のかお
そんな君のかおさ
笑って 笑って
はいチーズアンドポーズなんていいながら瞳のシャッターおろすよ
安らかにおねむり
今日の僕
今日の僕
今夜のふたり
吹き込む風も心地よいと 天窓も閉めず握りあう手と手
幸せを物語る
健やかな寝顔 向き合い 朝色カーテン両側に揺れたら
明日の始まり
明日の始まり
朝だよとまだ眠たそうな僕をたたき起こすは目を爛々と輝かせた君
あんなに眠ったのに眠いや だけどいい夢みれたな。