詩人:虚空
何かを伝えるには
言葉はあまりにも
力不足だ
でも
だからこそ
ヒトは
たくさん
たくさん悩んで
言葉を紡ぐんだ
少しでも
誰かの心に
届くように
少しでも
誰かのために
なるように
そして
少しでも
自分のために
なるように
心に渦巻く
たくさんの感情を
思い付くままに
ただやみくもに
言葉に変えると
なぜかいつも
伝わらない
そこが言葉の面白さ
そこが言葉の大切さ
そこが言葉の淋しさ
言葉にする事で
失われるモノは
たしかにある
だから僕は
悩んで
悩んで
使うべき言葉を
選んでいきたい
言葉の美しさを
感じていきたい
一滴一滴
滴り落ちる
コーヒーみたいに
ゆっくり言葉を
吟味したい
そしたらきっと
僕はもっと言葉と
仲良くなれるから