詩人:やまびこ
海が、こっちを見ている
君は僕と、砂浜を歩きたい?
僕は君と、砂浜を歩きたい
覚えていて、いつまでも
焼けつくような夕日を見ながら、手を取って歩かない?
空には、うすい青が、
海の濃い青と、つながろうとするように、
足踏みしてる
君の顔の色を、ここに刻もう
書き付けよう
くちびるは透明で
レインボーに暮らしをいろどる
ぼくらの微笑みが、白い雲にとけて、
浜辺でくすぐる、ひかる貝柱に、笑いながら、つながるの
このまま後ろから、抱きついて欲しい
こっちへ来て
はっとする僕を、君は強く抱きしめろ
海は紅と恋をし、空は、まだ青く、
海は、君の僕だけを見ている