詩人:安曇
帰り道に公園の前で
いつも、
私たちは立ち止まる
青いベンチまで
ランドセル
がちゃがちゃいわせて
競争とかして
青いベンチが
赤いランドセルに占領されたら
この公園は
私たちの遊園地
走って、笑って
転んで、強がって
たまに、喧嘩したり
仲直りしたり
特別じゃない、平凡な遊びだって
ここでは特別だった
夕焼けに包まれたら
内緒の話も飛びかって
あの子が好き、とか
嫌い、とか
最後は、いつも
決まって約束したね。
あの頃、と呼ばれるようになった
私たちの遊園地
青かったベンチは
綺麗なクリーム色に変わってて
色とりどりの
ランドセルが並んでいた
聞こえてくる笑い声
頭によぎる光景は
小学生の私たち
明日も遊ぶ人
この指とーまれー