詩人:望月 ゆき
まるみをおびたふち
から
足をすべらせて
フラスコの中に落ちた
としても
意気消沈する必要は
ない
そこでなにかできることを
さがせばよい
そこにも
陽はさす
屈折さえしているが
虹だって
ね
無数の粒子
の
れんけつ
れんけつ
そとの世界には
かえりたくない
と
化学反応
ときどき
マグニチュード7.5で
揺さぶられたり
愛だとか
恋だとか
あるいはもっとべつの
痛み
が
入り込んだりも
するけど
受け入れること
受け止めること
それより
そのとき
なにを発生させることができるか
それを重んじよ
2004/10/24 (Sun)