詩人:どるとる
お母さんは 昼間 家事に洗濯 朝昼晩と食事をつくって
それだけで一苦労
やってみると意外に大変なんだな
お父さんは 朝早く 仕事に出かけて もしかしたら 満員電車に揺られて 朝から疲れているかもね
そんなことも知らなかった幼いときは散々 お金がもらえていいねと心のどっかで簡単に思っていた
僕は 働いてはいるけれど なんだか 生きがいってものを感じない
努力もしたことはないから そんなえらそうなことも言えないけれど 愚痴も文句も言いたくなるのは
世の中の矛盾や理不尽な扱いに 腹を立てているから
真面目に仕事しようとしている僕がどうして そんなぞんざいな扱いをされなきゃいけないのかわからない
社会人として やらなきゃならないこと 突きつけるなら
まず人間として 人間に対しての 接し方を学ぶべきじゃないか
頭が悪いよりずっとそっちのほうが大事じゃないのかな
言い出せば愚痴も尽きないけどきりがないけれど
僕は間違ったことは言ってないつもりなんだ
社会人としてのマナーを 提示するならば まず自分の過ちや愚かさに気づくべきだ
上司だからとか
先輩だからとか
見下すような輩に
敬語や愛想やお世辞を くれてやる必要はないなあ
僕は こんな世の中に今日も 生きている
だけどどこかで信じたいんだよ
きっとわかってくれる人はわかってくれるから それだけでもまだここで生きる希望は枯れないで
咲いているから
世の中や社会に
優しさやぬくもりを求めたなら それは間違いだと 教えてくれる評論家に 僕は 言おう 人間が生きる場所に 優しさやぬくもりがないなんて おかしいと思うから
だから僕は上司だろうと先輩だろうと素直にはっきり言うんだ
おかしいものはおかしいと
理不尽や矛盾した世の中を認めたくなんかないんだ
明らかな歪みを否定し続けて ずっと泣いてきたんだ。