詩人:甘味亭 真朱麻呂
遠い昔 はるか昔 昔々の話です
今の僕なら笑い転げてしまうけれど
あの時は本当に本気だったよ
幼い僕は全知全能の本の中の神様にあこがれて
いつか神様になるんだと決めていた
お母さんは笑ってた
現実と向き合って生きる大人たちは毎日夢のない夢ばかりみてるね
だから子供たちがみてる馬鹿げてるもどこかロマンチックな夢を見習うべきだ
単に笑い飛ばすことなく尊重して深く考えてあげるべきだ
目線を少しさげながらけっして馬鹿にだけはしないで
純粋に見守ってて
それがほんとの愛さ 愛だ 愛なんだぜ
僕はきっと大人になったら神様になれているかな
じゃなかったらなにになってるかな なにになろうかな
子ども心にそんなものにはなれないことくらいわかっていて
心のどこかで別の選択肢や叶わなかったときの逃げ道を考えてた
単にボケッと楽しく毎日を笑いながらおくっていたわけじゃないよ
あまり表沙汰にはみせない涙もあったんだね
子供は大人なんかよりずっとピュアで綺麗な心をもっているから
いつの間にか
いつの間にやら
すさんだ心の大人に変わっちまったんだろう
くわえたばこが悪いやつの象徴とされてた時代
見よ!この差別的な扱い!
どうして僕はかつて子供だったのにこんなに傷つけられてるの?
世の中が少しずつ確実に嫌いになっていく
「しっかりしろよ」なんてよく大人はいうけど
よく見てみりゃ人のこといえる立場じゃなくおまえのほうがしっかりしろよってやつが多い世の中ですね
綺麗な夢をみていたい子供たちがこんな大人がはびこる世の中見たらどう思うかな
純粋な感想をもつだろうけど子供はそれを言葉にはせずにただ真似をすればいいんだと思い同じ道をたどりだめな大人になる すべては模範となるはずの大人のせいだ
子供にはなんの責任もないのに悪い印象で見られて可哀想だ。