詩人:どるとる
死んでもいいけど
そういう割には
死ぬことに僕は絶大なおそれを抱いてる
死にたい…
死にたくない…
ただそんな思いで虚空を眺めてるばかりでまるで生きる屍みたいに生きてる
虚空はただ広くて
僕のすべて聞き入れてくれて思わず身を投げたくなるけど
空へは落ちられない
だから大地しかない
それが僕はいやなのさ
だからただ生きるしかなくて仕方なくて生きてるよ
虚空をあおいで
命を揺らして
今にも消えそうな炎を流れる日々の中で暮らしてる
暮らしてる
僕はどこへ行けばいい?生きる気力もなにかを果たす元気もないのに
このまま静かに死がおとずれるまでなにもせずなにもやらず待つ気でいるのにな
生きているだけでいやでも生活を安定させなくちゃ苦しい終わりへ落ちてくから
僕の虚空はやさしい声でやさしい死を教えたのに
なんなんだろう
楽に死ねもせず今も残りの命を惜しみ死ねずにいる今って時間は。