詩人:快感じゃがー
枷が邪魔で
動けないんだよ。
君が言った
目の奥は
笑いながら
別の誰かを見ていた
ねえ
味の無くなってしまった
ガムは
美味しいかい?
もう
どんな素敵な
喜びが
其処に有ったかも
曖昧で
確かに
過ごした日も
思い出せずに。
そんな憂いに
揺れた
あの時
躊躇なく
吐き出した
白い惰性の中に
精一杯の皮肉を
込めて
蔑んだ君
空は青いかい?
そうしていて
何かが
変わったかい?
いま
誰かの自由を奪える
道具が
此処にあるとしてね
君が望むなら
僕が
斬ってもいい
「味の無いガムに
愛着なんて...」
ないさ。
散りゆく愛に
遠ざかる恋
生温かい
女の
情とかゆうものに
ほだされてやっただけ
ストックはまだ、
多分
きっとある筈。