詩人:甘味亭 真朱麻呂
たったひとつの出逢いが人の一生を大きく変えるんだね
たったひとつの間違いが人の一生を無惨に崩すように
たったひとつだけの人生だもの
たったひとつくらいなにか残したい
たったひとつだけの夢を抱いて走る
かけっこが遅くたって大丈夫 夢は追いかけるものだけど
ゆっくり焦らず確実に駒を進めていけばいい
そしてそのうち気づいたころには大人になった自分が平然とさり気なく夢を手にしている
そんな夢理想ばかりみているよ
走りつづける足はもうズタボロさ
日々のレールのうえ
ただひたすら終わりに向かって
スピードをあげるよ
生き急ぐ自分の姿を心の瞳から見ていた
悲しく悲しく自分は宛のない夢にからだを傷だらけにしていた
涙が傷にしみるよ
夢叶わず終わった日の
もうひらかない夢の扉
とじられた日の夕暮れ
心と瞳にやけに綺麗に映るからせつないの
ああ せつないの
立ち止まった足
振り返ればまるで自分が今まで歩いてきた距離を感じさせないくらいまだまだ道が続くこと嘘のように終わりがもうすぐそこまで見えている
こんだけしか旅してないのに
許されるのか
刹那い問いかけ
空に投げて
今夜も眠れない眠りにつく
夢もロマンもないただ暗いだけの眠りへ落ちてく。