詩人:どるとる
理不尽なことがたくさんある
矛盾だらけの世の中だ
でも頼る場所はこの世の中しかない
働いても働いても
むなしさだけは
変わらないね
なんのために自分は働いているんだろう
愛想笑いしたり
お世辞ばらまいたり
媚び売るため 働いているのかな
そうだとしたら僕が今 働いてる毎日に
意味なんてないだろうね ただ悲しいだけ ただ切ないだけだ
遮二無二 必死で汗だくになってただ言われたことをバカみたいに守って頑張っていても やりがいがなければ そこにいる意味も喜びもない
でもかといって今さらどこか行ける場所もないから 死ぬまでここでこうやって毎日働いていくしかないのかな
遮二無二 がむしゃらに 働いて 安い給料
毎月振り込まれても
なんだか 使い道さえわからなくて むなしくたまっていくだけの通帳には 僕の血もにじむような汗と頑張りがあるはずなのに そこにあるのは
汚いやり方で設けた社長から 渡された
おこぼれの山がただ積み重なってるだけ
仕事の上達よりも愛想笑いの仕方やお世辞言うタイミングが先に うまくなってきた自分が なんだか世の中に首輪で繋がれた犬のような気がして ひどく情けないんだよ
でも世の中に頼らなきゃ僕はこうして寝る場所とかさ 食い物にも困るから ずっとここで どんなに汚く汚れても どんなに醜い自分さらしても生きていくしかないことくらいわかってるんだよ
だからこそ自分見失わないために 時には世の中に刃向かえるように 拳だけはいつも握り固めてるんだ
でもかといって何も反論できずいつでも言われたことに対して『はい』としか言えないでいる僕と同じような立場の人間がこの世界にはあと何人 何万人 何億人いるだろう
そいつらの言い分は痛いほどわかるのに
僕じゃ何もしてあげられることさえできないんだ
ただ頑張ってねとか
そんな励ましにもならない言葉なら要らないよね。