詩人:甘味亭 真朱麻呂
君の心に映る世界がどんなにつらくたって頑張ってねとしかいえないなぁ
まだひとりの夢をみていたい僕を現実に引きずりもどす君の声
君が愛してるとか聞く前に僕は僕自身を愛せてない
愛は少しずつ僕の生活を乱していって
いつの間にか君の存在を邪魔くさく思うようにまでなった
罪深い瞳のこの僕の目を覚まさせて
冷水浴びたような緊張感と神経麻痺させる無音の中で続く宴が終わるまで僕はしがない裏方の仕事
ため息混じりで今日も同じような気持ちで死ぬまで働くのかな
いいように人に遣われて
ルールってのを疑いはじめた
そんなズルい奴らの都合に合わせて作られてる気がするから
雨に濡れている君の背中を流れる孤独がまるで見えるようさ
まばたきの合間に
目をつむったままもうひらかない
暗い世界へ堕ちていく
翼をたたんで
ああ 無情なる日々の流れは幾度僕のやさしい気持ちを平気で踏みつぶしたか
僕は忘れない
忘れもしないあの夜
僕はなにもできずに
ただ朝を待った
翼をかくして。