詩人:どるとる
繰り返していく日々のその中で
僕の心にいつのまにか浮かんだ疑問があるんだ
僕はどうしてこんなに生きること苦しいのに辛いのに明日もまた生きてるんだ
死んでもいい理由なら腐るほどほらこんなにそろっているのに
今でもふしぎさ
こんな自分が
そんな気持ちが
人は大人になるために生まれてくるんじゃなくて
人は死ぬためや苦しむために生まれてくるんでもなくて
生きるために生まれるんだとしたら蝶からさなぎになるように大人になる準備さえ怠った僕に明日などあるわけないよ
いっそこの翼が永遠に飛べなくなるといいななんて笑っている今が悲しい
切なさの果てにたどり着いた旅人はそこが限界だと勝手に決めていた
切なさに果てなどないってわかってるのになぜ僕はこんなスタート地点からちょっと歩いただけの場所でめげてるのかな
こんな気持ちにもしも名前をつけるなら
僕は迷わずただ「悲しみ」と名づけるけど
この旅は影を生み
僕を照らす太陽を遮る
光を浴びて
影に脅かされて
日々は流れるようにただ過ぎゆくだけ
いつだってそうさ
気持ち赴くまま
僕は歩いていく
僕は歩いていきたい
時には雨降りも笑ってゆるしてさ
時々の晴天に大げさなくらい喜ぶ
そんな人生であれ
ちっぽけな光でも感じる気持ちが大きければ何倍にもその喜びはふくらむから
光と影の世界の中でいつか生を受けたその日から僕は生きることの権利を手に入れてたんだ
だからこんな場所で死んでなんかいられないんだ
旅人よ 笑うがいい
ほころんでゆく世界の片隅で今日もくだらないことで笑える今がどれだけ幸せか
気づいてる
気づいてる
だって闇の中にもかすかに光が見えるから
迷わず悩まず苦しまないでいられる世界など無いけど
僕は思ったよ
ここが僕の笑える唯一の居場所だと
だから人は光抱けば影を生み出すんだ。