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詩人:甘味亭 真朱麻呂
あの空に飛ぶことを恐れている君
飛んでみたこともないくせに頑なに飛ぶことを拒む君
どっちも嫌いだよ
他人の事なんてお構いなしで
君は自分のことを何よりも大事ならしい
そんな君は誰よりも孤独に見えるよ
見れば見るほど
君は逃げるようにして人混みを避けた
君はそれでもいいと心を完全に閉ざしてしまった
もう君は引き返せない
君と僕は別の世界の人間だ
あの日から君は独りぼっちの人間だ
もはや僕にはどうすることもできやしない
それでも僕は君が好き
君がどんなに僕を嫌おうとも避けようとも
僕は君が好き
いま僕と君を繋ぐもの
身勝手な片思い
それでも僕は君が好き
君が心の扉を閉ざした今でも
そして自ら命を絶った今でも
僕は君が好き
誰よりも君の弱さを知る僕
誰よりも自分の弱さを知る君
いつもそうだ感情のぶつかり合い
その弱さを必死で隠そうとする君
見れば見るほど痛々しくて