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[132444] 少年と翼

詩人:甘味亭 真朱麻呂


大好きな人に伝えたい想いを抱えたままじゃ
意味はないね
伝えてこその想いだからどうか勇気を出して
輝かせよう

おそれや不安にさいなまれてしまう
そんなコトはわかってるみんな同じだと周りはいうのだろ?
わかってる 僕は君の頑張ってる姿 見逃してないよ

目をずっと向けていなけりゃわからないほど頑張っていなくても
自分のからだと相談しあって だめだと思えば中断すればいい 無理は禁物だよ
明日があるさと笑ってしまえ
僕らはまだ若い翼をもつひな鳥だから
今はまだ親元で餌を口移しでもらうぐらいでいいんだ

それでも いつかは旅立つのが世のさだめ
それでも 今考えなくたっていい まだ先のことさ 今は

さあ その固く閉じられた翼 左右に広げて
羽ばたいてゆけ
あの青い大空へと
もう大丈夫
君を背中にのせたらそのぬくもり確かめて確かだと感じれたら
明日へ向かおう
飛んでいこう

少年と翼は二つで一つ
どっちか片方じゃ成り立たないから
少年には翼を
誰もがそれぞれ種類は違えども見えない翼を心にもってる 君はやさしさという翼を僕はあまさという翼をもってるように
ほら君にもいつかわかるよ
ただいまは気づいてないだけ 翼の存在に

少年よ 大志を抱け
少年よ 翼をひらけ
明日を目指して
明日を追いかけて
見失っても大丈夫

振り返れば 夜明けの光の矢が指し示す場所で僕を呼ぶだろう
愛が笑うだろう
すべて輝くのさ

僕の目に見えているものも君の目に見えているものも同じなように
不安を透して見た景色はどす黒い
けれど大丈夫
鮮やかに互いの暗い闇をきりもなく君は僕を僕は君を自分の色で染めるから

僕はこの世界を愛せるほどに平気で生きられるんだ。

2008/10/01 (Wed)
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