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詩人:雪 刀寿
「おやすみ」の前に
あなたが
何気なく メールで言った言葉は
あたたかくて
あったかくて、
まるで
毛布のよう でした
遠く離れてても、
この世界の 空気を伝って、
思いは 届くの さ
てのひらの熱に くるまって
ゆるやかに 心・おどり、
きっと 線と線が交わる
カーブしてても、
いつかは
しなやかに、クロスできる
運命は、夢の瞬間を見せて、夜空の星に光を流したよー、今
見る夢は
今夜も
きっと
素敵な夢でしょう
心がとけ合う 野原を見たい
そっと 頬をはう光が、まぶしく あとを着いてくる
希望を叶えてくれそうな、愛らしい花畑マジックだね
これからを引き寄せ、
うす桃色の震えを、胸にかき抱いて、
そっと 抱きしめる うれし涙
互いの気を ぴったりくっ付けて、
ぬくもりを また感じて、深まる喜び
さあ、そっと目を閉じて、
ほかほかの やり取りを、 くちの中で はみ、
永久のように、ぐっすり眠ろう
こっくりうなずいて、ね
じっくり 安らぐ 息の 奥底へ 沈もう