詩人:甘味亭 真朱麻呂
まぶたをとじて世界を感じよう その暗闇のむこうに見えた光うたがわないで
信じていればかならずミチはひらくから
ひらくとはいえどいつとはいえない
いつ光はさすの?と聞かれたらさすがに言葉をなくすけれど 疑う心と信じる心の狭間でさまよう君は疑心暗鬼の目で僕を見定めるように見つめてる
希望だけ背負って人は歩けはしない
そんなコト誰もが知ってるね
だけれど俺はばかみたいにそれを信じてるよ
希望ってやつを
このムネの中で輝く未知の可能性を
ばかにはできない
自分の中に秘められた見えない力
いつか通りすがりの空耳がいっていた疑って傷つけられるより最後まで信じたあげく裏切られて傷ついたほうが気持ちとしてはすがすがしい 僕もそうだと思う
カゼが吹き抜けるみたいにその場だけ長く感じる時間は振り返ればとても短かったなんてすべて過去の話にしてはまた長い時間の中で取り残されたようにのこった債権の後片付けする日々
つづいていく ずっと
雨が降って
そしてやっとやんでもぬかるんだ地面のように
今はもう消えた時間なんだけどムネの中でほろ苦い気持ちがタバコの燃えカスみたいに心の灰皿でいつまでもケムリたてて僕を 君を 悩ませる
イメージの中の景色はいつも青い空なのにじっさい目に映る現実はひどい土砂降りの景色
うまくいかない事ばかりさ
ひとりだけ置いていかれて
周りの足取りの速さに焦り隠せずに
手元がくるうからさらにスピードはさがる一方で
涙も隠せずこぼれて
妙に切なくさせる
街灯の光 ともる
冬の夜に こぼれて
暗闇の中でピシャンとはじけて光ったのちに跡形もなくかき消されるように消えた
その瞬間にマボロシになるんだろうか?
どれだけ世界を好きになろうとしても思うことはいつも円いものは四角には見えないという悲しい現実趣向の僕と遠ざる君の影ゆらり。