詩人:どるとる
僕はただの人間だから
完璧なんてほど遠い場所で笑う
僕はただの人間だから
失敗もたくさんするし罪も犯す
僕は死ぬまで人間だから
時には立ち直れなかったりもする
いろいろな理屈とか常識持ち出して 人間の心とか無視する世の中なんて嫌いに決まってる
誰かに好かれるために 僕は生きているわけじゃないから
べつに誰かに嫌われたってどうだっていいんだよ
大切なのはいつだって自分が好きになれるような自分でいること それがいちばん大事
無理に笑って 楽しいよとか嘘つくくらいなら 感情全部さらけ出して 涙におぼれちまうくらい泣いたほうがいいね
嘘ついてまで 正しいと思うことを ねじ曲げて あとで悔やむのならば 他人の静止を振り切って
僕は人間が人間としての本来の姿で
誰かを愛したり
法に背いたりするほうがいい
どこまでいっても
どんなに調べても
僕はただの人間だ
人間だからこそ
失敗するのが普通
欲望に弱いのが普通
だけど大切なのは
何かひとつでも
人間のいい面を持っていることだ
人間が人間として
ただの人間として
僕は生きたい
寿命がくるまで生きたい
そして 人間のまま
失敗をして
悔やんだりして
ため息ついたり
地団太踏んだり
舌打ちしたりして
なんとか生きていけたなら それは素晴らしい人生だろう
それが人間らしい人生だろう
だから僕は人間が好き
時には嫌いになる
だけど自分が好き
いつも自分は好き
得意なことも特別なことも何もない空っぽのただの人間よりただの人間だけど
ただの人間だからこそ つまらないこと考えずに好きなことができて まっすぐに生きることもできるんだ
僕はいわゆるザ・人間
単純な人間
どこにでもいるけど
僕はここにしかいない
世界でたったひとりの人間
人から秀でたところもなにもないけど
だからこそ 本当に正しいことと間違ったことが見分けられる。