詩人:どるとる
通り過ぎた遠い日の思い出を名残惜しみ
頭の中の望遠鏡でのぞき込めば 見える
万華鏡のようなめくるめく思い出
輝きながら今も鮮やかな色をしている
できるなら時間よ戻れ
ありふれた日々の美しさは どんな貧しさも笑い話に変えてくれる不思議な魔法のよう
このままどこまでも舟を漕ぐように
僕は歩いて行くよ
のらりくらり
その日暮らしで
凡庸な人 無欲な人
欲しいものなど何もない 背中で語る僕は詩人でもあり哲学者でもある
美しい言葉を捧げよう
時間よ戻れ
あの頃の街の匂いも
懐かしい輝きも
もう永遠に
かえらない幻
時間は戻らない
戻らないけれど
あの頃の僕と
何ひとつ変わらない
僕がいる それだけであの頃の楽しかった思い出はずっと胸の中に輝き続けてる。