詩人:甘味亭 真朱麻呂
君の心の奥にある
優しげな場所
僕も連れて行って
いつか永遠へ
信じられるものはいつも不確かで
明確にはならないの
だからため息があふれてしまうよ
そんな日々を重ねて
僕ら大人になっていくけど それでいいの?
せめて 僕らに光を見せておくれ
もしそれがだめならばその場所だけでも
空の彼方へ
僕らを導いてくれ
心をかすめるひとしずくの涙
冷たい雨にびしょ濡れの今を乾かして
ほら朝陽がさす日を僕らはこんなにも信じているのに
なぜ応えてくれないの?
その答すらなぜくれないんだろう
無言のままの神様の存在はこのままつまらない嘘になってしまうのか
ああ 天に祈る 両手をあわせて
そんな夜はふいにさみしくなるから誰かのぬくもりがほしくなるのです
行ったり来たり
僕らはまるで振り子のように 定まらない居場所
ぐっと切なくて
今 時を越え
あの日を生きてた僕に会えるのなら
きっと きっと
勇気を出せよといえるのに その答を知ってしまった僕は弱さに負けてきっと会いに行けたとしても行けないだろう
遠くから眺めているだけ
あの日あの日と同じ別れの場面を見てるだけ
雨降り傘を投げ出し
雨の中を泣きながら走る僕の背中
両腕を振り乱しながら叫ぶ声がまたも胸を焦がすだろう
そんな他愛ない夢の中で今もただようさみしさにさいなまれているよ
こんなにも愛していたのに
もう今ではそれをいったところでむなしく消えてくだけで
代わりに胸の中に浮かんだ
悲しい悲しい別れの言葉 ああ サヨナラ
また会う日まで 血潮ふるわせ駆け抜けた恋心よ
また君に会いたい…
それしか言えない
サヨナラは別れの言葉じゃ無くてもさびしい気持ち隠して笑えるほど僕らの日々は色あせてないんだ
だけどサヨナラ…