詩人:樹厘
1
最後に交わした口付けを思い出しながら
終わりのない夢を願っていた
瞬きをする度遠ざかるあなた 何も出来ずに佇むだけの僕
「行かないで」言えなかったこの言葉
後悔だけが心に残る
だからせめて忘れられる前に
「好きだ」
僕のこの思い
「愛してる」
本当の気持ちだけ
あなたに伝えたかった
2
もしもあなたが僕の所へ戻ってくるなら
いつでもあなただけ見つめている
涙を流すたび想いは募ってく
もしも僕に勇気があるのならば
「行かないで」
言えたはずのこの言葉
温もりだけを体が求め
暗い部屋で孤独な誓いの声
あなたのその笑顔だけ
唯一人 いつまでもあなただけ 必ず離しはしない
今更伝えても遅いと分かっているのに
今頃思ってもあなたは帰って来ないのに
もしも今の僕ならば
罪の重さを知った僕ならば「あなただけ愛しているよ」
この言葉 伝えられるよ