詩人:ぶぅぅ
静けさの漂う森
朝露が
葉から湖へと落ちてゆく
朝陽とともに
広がる波紋
しだいに一粒の雫が
湖から海へと変えていく
海の底に光が届くと
魚たちが活動を始める
陽の光に温められていく街
空に雲が広がり
闇に覆われようとも
すべての中に 私の中に
温かなモノが残っている
雨が虹をつくり出すなら
雨を願い怖れる
つくり出された虹は
消えることはない
光が失われても
鮮やかに輝くだろう
たった一度の
柔らかな雨を
大切にして
朝陽は夕陽となり
沈まないよう
ゆっくりと歩き続け
すべての人は
光を求めて
歩き続ける
そして
いつか私も
その光に