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詩人:橙丸
黄昏時の少し前に
ふと遠い空を見ると
不思議な色をしてる時がある
夕日の沈む真っ赤な色じゃない
それは不思議な色
降りかけた夜のとばりと
青空が溶けて混ざったような
薄く緑がかったような
それは本当に美しい
不思議な色
そしてその光を浴びた雲もまた
幻想的な色あいで空に漂っていて
その光景は
まるで
この世のものではない
夢物語のよう
けれど
信号が青に変わったので
周りの車が動きだす
周りの人々が歩きだす
だから
私がその美しい空を見れるのは
ほんの少しの間だけ
いつか
ゆっくり眺めていたいけど