詩人:トケルネコ
遅い夕べの外で
細い細い月が浮かんでいる
たゆまない時は リアリスティックな羽を広げている
外、 月が。
細めた目に 突き刺さる
涙 きっと僕は浮かばれないから
外、 月が。
ところで今、君の傍には誰が・・・
遅い踏み出した足 水溜まりに
汚れた足 尖った材木に
傷んだ足 ヨロケタ今、 太陽が。
最後の名残を消してゆく今・・・
夜は長く 眠りは細い
星は数多に 我は独り
暗い部屋にて 蠢く目蓋
覗く窓には 隣家の灯り
動く影見て トキメク心臓
透けるカーテン 女が一人
さては着替えか ドヨメク脳漿
ティッシュ手元に 引き寄せ間際
消えるトモシビ 我、苦笑して
空を仰げば 外、 月が。
ところで今、君の傍には誰が・・・