詩人:yu-
空気のように、ただ何時間も運転席と助手席に座っていて。居る意味なんて聞かれても分からなかった。手を握った事もなくて、近くに寄り添った事もなくて、目が合った事もなくて、触れた事すらなく、もちろん抱き合った事もないしキスもした事がない。終いには話すのもままらなかった。ただ嫌われないように必死で助手席に座ってい居ただけの、あの時。