詩人:シゲヲ
優しい人間っていうけどさ?
そんな人間がいるのかなって疑問に思うけど、
別にいいじゃん。そんな人間がいたって。
好きだなって。そう考えることが、
そう信じることが、
たとえ真実がどうであろうと。
自分にとって正しいことじゃないかな?
たとえ世界中の全ての生き物を敵にしたってさ。
世界の真実なんて実はしょぼい。
悲しみと怒りと失望の心が世界を支配して、
そしてまた生まれる。
生まれる子供は優しい顔をしていますか?
それで生まれゆく子供ためになにができるだろう?
考えて考えて答えなんて出なくて。
意味なんてなくて、自己満足で終わってるのさ。
道化のピエロのようだろう?
サーカスで踊る彼らはいつも笑顔だからね。
幸せを願うあなたの前で、
不幸に見舞うあなたの前で、
道化の踊りを踊ろうさ?
消え逝く魂の舞踏会。
ピエロは最後に子供達を皆殺しにするのだよ。
なぜかって?
あなたが優しい顔をしているからさ。
理由がほしいならあなたが作りナ?
あなたが作った理由をタネにピエロは踊ろう。
舞台を作り上げるのはあなただ。
このピエロではない。
さぁ最後の踊りを始めよう。
あなたのその腕に持つ刃で、子供を殺すために。
さぁ、いこうか? あなたよ。